テーマの基本 その1
(情報編)

Lithium Ionのテーマを作るにあたり、知っておくべき基本から説明します。
例えば、数学の難しい問題を解こうとするとき、いろいろな公式を知っておくことも必要ですし、それを使う知恵も必要かと思います。
しかし、いざ計算しようとすると、やはりその基本は小学校の範囲で習う算数から始まっているかと思います。
九九さえ理解しておけば、(面倒だけど)何桁の掛け算も怖くはないと思うのです。

ここからは、基本から1つ1つ説明していこうと思います。

取得できる項目

テーマを1から作るには、JavaScriptの知識も必要ですが、それは作り始めるときのお話です。
どんなテーマを作るかは個人の自由ですが、設計する上で必要な情報を知る必要があります。
つまり、どんな情報を取得できるかどうかを知らずに、テーマを考えることすらできないのです。
バッテリー残量すら取得できないのに、バッテリーのテーマなんて作れないですよね?

では、どんな項目が取得できるのか、以下に紹介します。
・ステータスバーの高さ(数値:ピクセル)
・バッテリー残量(数値:パーセント)
・充電中かどうか(真理値:True/False)
・残量が低レベルかどうか(真理値:True/False)
・低電力モードかどうか(真理値:True/False)
・メインカラー(カラーコード:RGB)
・ベースカラー(カラーコード:RGBA)
これらの7種類の情報を取得することができるんですね。

これらの情報とプログラミング言語であるJavaScriptを駆使してテーマを作るのですが、情報の内容を理解しておくことも必要です。
ですので、まだプログラミングは始めません。

情報の1つ1つを、もう少し詳しく説明していきます。

ステータスバーの高さ

ステータスバーの高さが取得できますが、そもそも、どうしてステータスバーの高さ情報が必要なのでしょうか?
その理由は、Lithium Ionがインストールされるデバイスを縛っていないからです。
つまり、iOS9が脱獄できるiPhone4sに始まり、iPhone6sやiPadProまでもインストールできるので、どのデバイスにも対応させるには、ステータスバーの高さ情報が必要なのです。

デバイスによって取得できる情報が違いますが、その単位はピクセルです。
iPhone4sでは40ピクセル、iPhone6Plusでは60ピクセルといった具合で取得できます。
その取得した高さを使って、高さ一杯のバッテリーを描画しても良いですし、高さ半分のコンパクトバッテリーを描画しても良いのです。

とにかく、どんなデバイスでも対応できるように、ステータスバーの高さ情報を取得できるようになっています。

バッテリー残量

これがなくては始まりません。
どんなにクールでスタイリッシュなバッテリーを描画しても、バッテリー残量がなければ意味がありません。
逆に、これさえあれば、他の情報がなくても何とかテーマを作れるくらい重要です。

バッテリー残量は数値で取得でき、その単位はパーセントです。
実際の残量が2000mAhで、2000という数値を取得できたとしても、デバイスによってバッテリー容量が違いますので、計算できません。
Lithium Ionがインストールされたデバイスのバッテリー残量がパーセントで取得できることは、とてもありがたいことなんですね。

充電中かどうか

充電する時、iOSの標準機能で、バッテリー残量部分が緑色になりますよね。
Lithium Ionでも、充電中であることをテーマに反映させることができます
そのために取得できる情報なのですが、取得するのは「真理値」というもので、「真」か「偽」が取得できます。
プログラミングでは、日本語は使いませんので、実際には、取得した情報が「true」か「false」かどうかで判断します。

取得した情報が「true」ならば充電中であるという判断をし、残量部分に色をつけるなど、テーマに反映させることができます。

残量が低レベルかどうか

iPhoneでは、バッテリー残量が20%になると、アラートで低電力を知らせてくれたり、バッテリー残量部分が赤色になりますよね。
Lithium Ionでも、バッテリー残量が少なくなったことをテーマに反映させることができます
そのために取得できる情報なのですが、取得するのは「真理値」というもので、「真」か「偽」が取得できます。
プログラミングでは、日本語は使いませんので、実際には、取得した情報が「true」か「false」かどうかで判断します。

取得した情報が「true」ならば、バッテリー残量が少なくなったという判断をし、バッテリー全体を赤くするなど、テーマに反映させることができます。

ちなみに、Lithium Ionの設定により、バッテリー残量が少なくなったかどうかの基準を20%以外に設定することができます。

低電力モードかどうか

iOS9から「低電力モード」が導入されました。
低電力モードを「オン」にしておくと、バッテリー残量部分が黄色になりますよね。
Lithium Ionでも、低電力モードをテーマに反映させることができます
そのために取得できる情報なのですが、取得するのは「真理値」というもので、「真」か「偽」が取得できます。
プログラミングでは、日本語は使いませんので、実際には、取得した情報が「true」か「false」かどうかで判断します。

取得した情報が「true」ならば、低電力モードであるという判断をし、残量部分に色をつけるなど、テーマに反映させることができます。

メインカラー

色情報の取得は、意外と重要です。
バッテリー残量ほど重要ではないのですが、バッテリーの状況によって色が変化しますので、その色を取得しておくことは、テーマ作成にかなり貢献してくれます。
このメインカラーは、バッテリー残量部分のように、積極的に色を変化させる部分に利用します。
しかし、メインカラーの取得元は、Lithium Ionの設定で指定した色です。
RGBの3原色情報が、配列で [0, 0, 0] という形で取得されます。

取得したメインカラーでテーマを作っておくと、設定での色変更がテーマに即時反映されるのです。

ベースカラー

色情報の取得は、意外と重要です。
バッテリー残量ほど重要ではないのですが、iOSの標準機能で、背景が明るいか暗いかで、バッテリーが白や黒に切り替わります。
このベースカラーは、主に、バッテリーの輪郭を描画するときに利用します。
しかし、ベースカラーの取得元は、Lithium Ionの設定で指定した色です。
RGBAの3原色と透過率が、配列で [0, 0, 0, 0] という形で取得されます。

取得したベースカラーでテーマを作っておくと、背景に応じてバッテリー描画に即時反映されるのです。



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