告知こそSSの仕事なり

これが分かった時は、目の前が明るくなりました。
今までやってきたことが全部つながった感じでした。

SSの仕事を始めた時から告知はしっかりやってきたつもりでした。
でも、私がやってきた告知は、お客様に対してだけだったのです。
キャンペーンのお知らせや、車検のお知らせに始まり、空気圧が減っていることや、オイル交換や水抜き剤の時期が過ぎていることなど、いろいろ告知をしてきました。
でもやはり、お客様に対してだけだったのです。

告知がSSの仕事だと気付いたのは、いつ頃からだったかはっきり覚えていませんが、「スタッフ全員が中身の濃い告知をすれば・・・」というようなことを考えるようになってからです。
つまり、お客様に対してだけではなく、スタッフに対しても告知をしなければならなかったのです。

もちろん相手によって告知の内容は違います。
スタッフに対しては、ミーティングなどで、「キャンペーンの告知をして下さい」をいうのも有りかと思いますが、私の見解は違います。
この場合、私にとってはアナウンスでしかありません。「キャンペーンのチラシを全車に配ってさえいれば良い」と思うスタッフが1人でもいれば、それはスタッフに対して告知をしたことにはならないと思います。
お客様1人1人に対し、言葉や口調や表現などを替え、お客様の意識の中に埋め込むことを告知とするならば、そうするように仕向けることがスタッフに対する告知だと思います。
そうなると、上に立つ人は大変になってしまいますが、ミーティングの中ではなく、アイドルタイムなどの「世間話」の中で十分可能です。
「連休前だから空気圧から拾ってこっかな」という感じから始めれば良いと思います。
最終的に「アナウンス」で終わらないようにしましょう。

私が思う「告知による効果」をいくつか以下に紹介します。

・お客様が口コミしてくれる(顧客数以上の告知が見込める)
・スタッフがそれぞれベストな告知をするようになる(自ら学ぶようになる)
・お客様の方から作業依頼がくるようになる(油外収益に対する負担が減る)
・ちょっとしたことでも上や周りに報告するようになる(色々な情報管理がしやすくなる)
・情報が正しく伝わる(少々高い買い物でも渋らなくなる)
・作業ミスがなくなり、フォローもしっかりできる


どうでしょうか?
「まるで理想郷のようなSS像の描かなければならない」と、マイナスの意見を持つ方もいるでしょう。
逆に、「これぞ、目指すべきSSの姿だ!」と、前向きな意見を持ち、すぐに行動を起こす方もいるでしょう。
ここで、考えてみて下さい。
どちらも、SSの理想であることは認識していますよね。
同じ理由なのに行動が真逆ということは往々にしてあります。「お金がない」という理由で宝くじを買う人と、買わない人に分かれることと同じです。

意識を変えるだけで、あなたのSSが理想に近付くのです。
お金がかかる訳でもなく、メリットだらけの考えなので、前向きに検討してみてはいかがでしょうか?

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2010/05/02