テーマを作る

脱獄後しばらくして、ふと考えることがありました。
いろいろできることは分かったし、いろんな人がいろいろなものを作っていることも分かりました。そこで・・・使うだけでなく自分も何か作ることはできないだろうか?

という訳で、「テーマを作る」と題しまして、テーマの作り方のページを作ろうと思います。
(テーマを作る訳ではありません)
このページは、当サイト「iPhone4内パス一覧」の延長線上にあるものです。

<注意>
ここでは、画像の入れ替えによる「見栄えの変化」をメインに紹介します。
ウィジェットに関しては、「ウィジェットを作る」と題しまして、こちらで紹介しています。

テーマに関して

テーマって、概念なんですよね。
しかし、テーマに沿って作られたものもまた「テーマ」と呼ばれています。違うところでは「スキン」とも呼ばれていますが、どちらも「見た目」のことを言っています。
その「テーマ」を変更・適用するためにWinterboardがあります。
Winterboardは、指定されたテーマファイルを優先して表示するものなので、既存ファイルを変更することなく、「見た目」を変更できます。
ただ、「然るべきモノを、然るべき名前で、然るべき場所」に配置しなければ、優先して表示させることはできません。
したがって、この3つに重点を置いてを説明していきます。

テーマファイルを作る

Fig.1 テーマファイル群イメージ

自分で作ったテーマには、好きな名前を付けて構いません。
Fig.1がその簡単なイメージなのですが、好きにできるのはテーマの名前だけです。
お好きなテーマ名を付けたフォルダーを作成したら、あとその中に配置するファイルやフォルダーの名前は決められています。
好きにできるのは、「テーマの名前」と「ファイルの中身」だけということを覚えて下さい。
作る際にはいろいろ約束事があるので、その約束事の3点(モノ・名前・場所)を以下に紹介します。

実際に配置する場所やファイル名などは一番下に一覧でまとめておきます。
リンク一覧から各ページに飛んで下さい。
画像の大きさの紹介や、実際にやってみたテーマを紹介していますので参考にして下さい。


Info.plistに関しては、こちらにまとめてあります。

<追記>
ページ作成中に、AppStoreのアプリのインストールでSpringboard.appがトラブってしまい、めでたく4.2.1になりました。これからは、4.2.1でテストしていくことをご了承下さい。



然るべきモノ

ここでは、見た目の変更が目的なので、然るべきモノとは「画像」を指します。
見たところ、iPhoneで使われている画像はほとんどPNG画像なので、然るべきモノとは、画像の中でも「PNG画像」と理解していただいて構いません。
ただし、「然るべき」というだけあって、それなりの「約束事」があります。
その「約束事」というのは、ここでは画像を扱うので、「適切なサイズ」のPNG画像ということになります。ページドットに壁紙サイズの画像はムリですからね・・・

キャリア画像を例にとると、縦はステータスバーと同じ40pxであっても、余白を考慮すると20px〜25pxが有効サイズです。横幅は、アンテナ画像に迷惑かけないようにするなら、120px程度にしておくべきでしょう。
キャリア画像でさえ、この程度の制約はあるので、テーマ画像を作る時は、実画像サイズと有効画像サイズを考えながら作りましょう。
逆に、画像サイズを無視することで、面白い結果を得ることもあります。
個々のテーマページにある「遊んでみた」の中で、遊んでみたみたことを紹介します。

さらに、ただ拡張子がPNGであれば良いという訳ではありません。
目に見える画像サイズも重要ですが、目に見えない「色のサイズ」も重要です。
iPhoneで利用する画像のほとんどが透過画像ですので、RGB各8ビットの合計24ビットで作成して、さらに。アルファチャンネル(8ビット)も加えましょう。

然るべき名前

winterboardは、同じ名前のファイルを入れ替えて表示してくれます。
したがって、一文字たりとも間違えてはいけません

このサイトはファイル名をコピペしやすいように作ったつもりです。
サイトを作る際も、実際のファイルをパソコンにコピーし、そのファイル名をコピーして、画像が表示された状態でアップロードしてあるので、このサイトでファイル名の間違いはないはずです。(iOSのバージョンにも依ります)
大文字・小文字も関係するので、手打ちよりもコピペしましょう。
ちなみにキャリア画像を例にとると、
  明色用のキャリア画像名は、Default_CARRIER_SoftBank@2x.png
  暗色用のキャリア画像名は、FSO_CARRIER_SoftBank@2x.png
となっているので、キャリア画像を変更する時は、決してこのファイル名を間違えてはいけません。

次に紹介するのですが、「UIImages」ディレクトリに配置するファイルは、高解像度画像の@2x付きファイルを単体で配置しても表示されません。
同じファイル名でも@2xが付いているものと付いていないものをセットで配置する必要があります。 (理由はこちらをご覧下さい。ー> artworkファイルについて
そうすることで、やっと@2付きファイルを優先して表示してくれるようになるので、「UIImages」に配置する場合は特に気をつけましょう。

然るべき場所

このサイトでは、ファイルのディレクトリ構成を一般的な表記で紹介しています。

例) テーマ名/Bundles/com.apple.TelephonyUI/

このように表記されている場合は、お好きなテーマ名を付けたフォルダーを作り、その中にBundlesというフォルダーを作り、その中にcom.apple.TelephonyUIというフォルダーを作り、そのフォルダーの中にファイルをコピー(配置)することになります。
もちろん、このフォルダー名も間違えてはいけません。

よく利用されるディレクトリに、/Bundles/com.apple.springboard/がありますが、iFileなどのファイラーでiPhone内を見回っていると、ディレクトリ構成の規則性が分かってくるので、時間があればiPhone内のファイルをいろいろ見るようにしましょう。
バッテリー表示の画像など、比較的簡単に発見できるものもあれば、ステータスバーのアイコンやユーザーインターフェースに関する画像など、まったく発見できない画像もあります。
この「発見できない画像」は、/System/Library/Frameworks/UIKit.framework/の中に、Shared@2x.artworkというファイルに格納されています。(iOSバージョンに依る)
このartworkファイルに格納されているファイル(画像)を変更するには、UIImagesというフォルダにファイルを配置します。
artworkファイルに関しては、こちらをご覧下さい。ー> artworkファイルについて
artworkファイルの簡単な格納画像例は、こちらをご覧下さい。ー> iPhone4内パス一覧

テーマを変更する

パス一覧にもありますが、作ったテーマのコピー先は /Library/Themes/ です。
名前を付けたフォルダーをこのディレクトリにコピーしてください。
そうすれば、Winterboardのリストに並びます。

テーマ適用は、当サイトWinterboardをご覧下さい。

ファイル配置場所一覧(クリックで詳細ページへジャンプします)

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2010/09/28