ETC車載器の取り付け

ここではナビの取り付けを紹介します。
今回取り付けるナビは carrozzeria のDVD楽ナビ「AVIC-DRZ80」です。
手順は以下の通りです。
  1. ハーネス(配線)を用意する
  2. 中央パネルを取り外す
  3. 各種アンテナの位置を決め、配線を引き回す
  4. 各種センサーの配線を分岐する
  5. ナビ本体を取り付ける
  6. 仕上げ

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ハーネス(配線コネクター)を用意する

Fig.1 ハーネス

ナビだけではなく、オーディオ関連の取り付けには必ず必要になるのが、機器の電源等を確保するためのハーネス(配線コネクター)です。
車側で用意されているコネクターは純正用なので、そのままでは使えないため、どこのメーカーの機器でも配線できるようにするために、コネクターの配線をバラしてくれるものです。(Fig.1)
1,500円前後で手に入り、よほどのことがない限りほとんどの方がハーネスを使用しています。
初めの頃はこの1,500円が勿体なくて電源やスピーカーなどの配線をすべて調べて接続していたのですが、時間はかかるし結局ゴチャゴチャになりスマートではないので、ハーネスを使用しましょう。ちなみに、VOXYのハーネスは「トヨタ用10Pin・6Pin」です。詳しくは店員さんに聞きましょう。
今回の取り付け後に分かったことなのですが、パネルが純正ナビ用の幅になっているため、両側に隙間ができてしまいます。
配線が終わってからこの隙間を埋めるブラケットを買いに行ったのですが、そのブラケットは単品で売っておらずハーネスとのセットでしか売ってもらえませんでした。
おかげでハーネスが余るという結果になってしまったので、初めからセットで購入しておきましょう。2500円前後で購入できますが、ブラケットを100均等のスポンジでごまかすことも1つの考えかと思います。

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中央パネルを取り外す

中央パネルの取り外しは、「各種取り外し(分解)」で紹介していますので、こちらを参考にして下さい。

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各種アンテナの位置を決め、配線を引き回す

Fig.2 アンテナ設置例

ここで言う「各種アンテナ」とは、自車位置の情報を得るためのGPSアンテナと、渋滞情報を得るためのVICSアンテナの2つです。
これらのアンテナはダッシュボード助手席側の奥へ設置するのが一般的です。邪魔にならず、電波を受信しやすい場所だと思うので、私もこの場所で設置します。(Fig.2)
そして、アンテナの配線を通すために外さなければならない部分があります。ダッシュボード周辺を外すことになるのですが、「各種取り外し(分解)」で紹介していますので、こちらを参考にして下さい。

Fig.3 配線を収めた様子

配線を引き回す時、完全に配線を伸ばして引き回すとおそらく配線が余ると思います。必要な長さだけ伸ばすようにするべきではあるのですが、VOXYには余った配線を収める場所がほとんどない上にナビの後ろには収まらないので、グローブボックスの後ろに収まる程度に配線を伸ばして下さい。アンテナ側1m,ナビ側30cmくらいが妥当かと思います。Fig.3は実際に配線を収めた様子ですが、グローブボックスの後ろにはアンテナ2本分の配線を収めるスペースがないため、エアコン吹き出し口の後ろに押し込んでいます。

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各種信号の配線を分岐する

Fig.4 信号線コネクター

Fig.5 技術情報より

ここで言う「各種信号」とは、自車のスピード情報を得るための「車速信号」と、後ろに進んでいるのか判断するための「バック信号」と、駐車中かどうか判断するための「パーキング信号」の3つです。 以前は、
「車速信号」はエンジンコンピュータから、
「バック信号」はバックランプから、
「パーキング信号」はパーキングブレーキから、信号線を分岐して引っ張ってきていたのですが、ナビが当たり前のこの時代はとても楽になり、必要な信号がすべて用意されています。と言っても、純正ナビ用に用意されているので、1つのコネクターに集約されています。(Fig.4)
このコネクターのどの線がどの信号なのかを、トヨタ電子技術マニュアルからの抜粋で Fig.5 にまとめました。
まとめてはみたものの非常に分かりにくいので答えを示します。
水色の線が「パーキング信号」、黒い線が「車速信号」、赤い線が「バック信号」です。
これらの信号をナビ本体に入力するために分岐します。
分岐が前提なので、ナビ側の信号入力線にはすでに配線コネクターが付いている場合がほとんどです。

Fig.6 車速信号線の分岐

Fig.7 アース線の分岐

とりあえず、車速信号を分岐した状態を Fig.6 に示します。 これと同様に、パーキング信号とバック信号を分岐すれば良い訳ですが、パーキング信号に関してはパーキング信号を分岐するのではなく、アース線を分岐することをオススメします。
こうすることで、停車中でなくてもテレビが見れたりします。(Fig.7)

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ナビ本体を取り付ける

それではナビを取り付けていきましょう。

Fig.8 ハーネスの接続

Fig.9 ナビ側配線の接続

と言ってもナビ本体はあと回しです。
購入したハーネス(配線コネクター) を接続します。車両側の10Pinと6Pinのコネクターにそれぞれはめ込むのですが、形状が合えばそれで間違いないはずです。(Fig.8)
ちなみに、10Pin側は電源とフロントスピーカー、6Pin側はリアスピーカーです。
次にナビ側の配線を接続します。
ハーネスの入れ物の裏側とナビの取り付け説明書に、線の色とその役割が必ず記載されていますので、同じ役割の線を接続します。(同じ色ではありません)
ほとんどの場合、配線の1本1本に札(タグ)が付いているので説明書を見なくても分かるようになっていますが、配線の色に惑わされないようにして下さい。(Fig.9)
そして、Fig.7にあるようなアース線はコネクターではなく車両本体に取り付けます。
VOXYはアースに使えそうなネジが近くに見当たらなかったのですが、オーディオを取り付けるネジ穴がボディーアースとして成り立ちそうだったので、今回はアース線をナビ本体に取り付けました。ナビ本体を車両に取り付けることでアース線をボディーに繋げることにします。
今回は アンテナコントロールなど不要な配線は接続していません。

配線の準備ができたところで、ナビ本体を取り付ける準備をします。
ナビ本体を車両側に固定するため、取り付け金具をナビ本体に取り付けます。
取り付け金具には左右があり、右には「R」、左には「L」の刻印があるので、分かると思いますが、ナビ本体の取り付け穴がいくつかあるため、こちらの方を注意して下さい。
と言っても、メーカー側もおバカではないので、分かるようにしてあります。よく見ると「T」や、「N」などの刻印がありますが、これが車両メーカー識別用の刻印です。今回取り付ける車両(VOXY)はトヨタなので、「T」の取り付け穴を使用します。

Fig.10 取り付け金具

ナビ本体の取り付け穴と取り付け金具を取り付けた状態をFig.10に示します。
こんな感じで取り付けて下さい。
ただし、ハーネス(配線コネクター)を用意する際、ブラケットとのセットで購入した場合、ここでブラケットを取り付けます。

Fig.11 接続端子

ナビ本体の準備ができたので、配線を繋げます。
Fig.11にナビ本体の接続端子を示します。
今回の取り付けで使用する接続端子は以下の通りです。
 端子番号1 GPSアンテナ接続端子(灰)
 端子番号3 ビーコンユニット接続端子(青)
 端子番号8 AM/FMラジオ用アンテナ入力端子
 端子番号11 電源
音声認識マイクやIP-BUS、フィルムアンテナも接続してあるのですが、今回は説明を省きます。

Fig.12 取り付け完了

それぞれの端子に接続が終わったら、あとはナビ本体を車両に取り付けるだけです。
バラけた配線を(束ねても良いのですが)押し込むようにし、ナビを取り付けます。
取り付け金具が合わなければ取り付け穴が違うので付け直して下さい。
穴が合えばFig.12のように取り付けできているはずです。
(暗くてゴメンナサイ)

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仕上げる

仕上げと言っても、特別なことは何もありません。
取り付けるために外したいろいろなモノを元通りにするだけです。
戻す際の注意事項を以下に示します。
☆ はめ込むモノは無理にはめ込まないこと
☆ 外したコネクター類は必ず戻すこと
☆ 基本的にネジは残りません

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2008/10/13