ここではナビの取り付けを紹介します。
ハーネス(配線コネクター)を用意する
ナビだけではなく、オーディオ関連の取り付けには必ず必要になるのが、機器の電源等を確保するためのハーネス(配線コネクター)です。
車側で用意されているコネクターは純正用なので、そのままでは使えないため、どこのメーカーの機器でも配線できるようにするために、コネクターの配線をバラしてくれるものです。(Fig.1)
1,500円前後で手に入り、よほどのことがない限りほとんどの方がハーネスを使用しています。
初めの頃はこの1,500円が勿体なくて電源やスピーカーなどの配線をすべて調べて接続していたのですが、時間はかかるし結局ゴチャゴチャになりスマートではないので、ハーネスを使用しましょう。ちなみに、VOXYのハーネスは「トヨタ用10Pin・6Pin」です。詳しくは店員さんに聞きましょう。
今回の取り付け後に分かったことなのですが、パネルが純正ナビ用の幅になっているため、両側に隙間ができてしまいます。
配線が終わってからこの隙間を埋めるブラケットを買いに行ったのですが、そのブラケットは単品で売っておらずハーネスとのセットでしか売ってもらえませんでした。
おかげでハーネスが余るという結果になってしまったので、初めからセットで購入しておきましょう。2500円前後で購入できますが、ブラケットを100均等のスポンジでごまかすことも1つの考えかと思います。
各種アンテナの位置を決め、配線を引き回す
Fig.2 アンテナ設置例
ここで言う「各種アンテナ」とは、自車位置の情報を得るためのGPSアンテナと、渋滞情報を得るためのVICSアンテナの2つです。
これらのアンテナはダッシュボード助手席側の奥へ設置するのが一般的です。邪魔にならず、電波を受信しやすい場所だと思うので、私もこの場所で設置します。(Fig.2)
そして、アンテナの配線を通すために外さなければならない部分があります。ダッシュボード周辺を外すことになるのですが、「各種取り外し(分解)」で紹介していますので、こちらを参考にして下さい。
各種信号の配線を分岐する
Fig.4 信号線コネクター
Fig.5 技術情報より
ここで言う「各種信号」とは、自車のスピード情報を得るための「車速信号」と、後ろに進んでいるのか判断するための「バック信号」と、駐車中かどうか判断するための「パーキング信号」の3つです。
以前は、
「車速信号」はエンジンコンピュータから、
「バック信号」はバックランプから、
「パーキング信号」はパーキングブレーキから、信号線を分岐して引っ張ってきていたのですが、ナビが当たり前のこの時代はとても楽になり、必要な信号がすべて用意されています。と言っても、純正ナビ用に用意されているので、1つのコネクターに集約されています。(Fig.4)
このコネクターのどの線がどの信号なのかを、トヨタ電子技術マニュアルからの抜粋で Fig.5 にまとめました。
まとめてはみたものの非常に分かりにくいので答えを示します。
水色の線が「パーキング信号」、黒い線が「車速信号」、赤い線が「バック信号」です。
これらの信号をナビ本体に入力するために分岐します。
分岐が前提なので、ナビ側の信号入力線にはすでに配線コネクターが付いている場合がほとんどです。