DSがムービープレイヤーに

ニンテンドーDSは非常に優れたマルチメディアツールです。
どうせ持ち運ぶのなら、ゲームだけじゃなく動画も入れてDSをムービープレーヤーにしてみましょう!

概要

DSをムービープレーヤーにするための手順は以下の通りです。
 1. 動画ファイル用意します。
 2. 動画ファイルをマイクロSDカードにコピーします。
 3. マイクロSDカードをマジコンにセットします。
 4. マジコンをDSにセットし、電源オン!

それぞれについて説明していきます。

1. 動画ファイル用意する

日本語公式ホームページ(m3flash.jp)にありますが、

Fig.1 動画再生形式

マジコン(M3 DS Real)の動画再生機能で対応する再生形式は、DPG, DSM, GBMになっています。(Fig.1)
変換後のファイル容量の大きさや、他のマジコンでの動画再生可能な形式を調べてみると、どうやらDPGに絞った方が良さそうなので、ここではDPGで進めていきます。(M3REALでは、これら3つのどの形式でも再生可能です)
ちなみにDPGは、「nDs-mPeG」からきてるようです。

では、DPGファイルの作り方(変換方法)を説明します。
用意するものは2つあります。
1つは、変換する動画ファイルです。動画ファイルの形式は色々ありますが、MPEGなら大丈夫なので、拡張子がmpeg, mpg, vob のファイルを用意して下さい。

もう1つは、動画を変換するためのソフトです。

Fig.2 日本語公式ページ

日本語公式ホームページ(m3flash.jp)に変換ソフトがあるので、次のようにダウンロードしてください。
日本語公式ホームページを開いたら、ページ上段の「ダウンロード」をクリックして製品選択のページへ移動します。
当サイトではM3Realで進めていくので一番上の「M3/G6 Real シリーズ」をクリックして下さい。(Fig.2)

Fig.3 ダウンロードページ

M3/G6 Real シリーズで利用できるダウンロードファイルが並んでいるので、下へ移動して「DPGToolS」をクリックしてダウンロードします。(Fig.3)
ダウンロードしたファイルはZIPファイルなので、解凍して下さい。
解凍すると、デスクトップにDPGToolのフォルダーができます。
(ちなみに、このページを作成したときは「dpgtools11fb」というフォルダー名でした)

Fig.4 DPGEnc実行画面


Fig.5 DPGEnc実行画面

このフォルダーの中にある「dpgenc.exe」が動画をDPGファイルへ変換するソフトですので、このファイルをダブルクリックして立ち上げてください。(Fig.4)
実行画面の中央の青い部分にも記述されていますが、ここに変換したい動画ファイルを置きます。同時に変換が始まり、画面上部に表記されている出力先へDPGファイルが書き出されます。(Fig.5)
「未対応ファイルは入れないでください」とあります。
「チェックしないから」という理由も明記されているのですが、「じゃぁ何が未対応なの?」ってことで、実際に調べてみました。
結論から言うと、MPEG関連のmpeg, mpg, vobのみ対応のようです。
RMファイルやQTファイルはもちろんのこと、一般的に出回っているFLVやWMV,AVIなどですら変換できませんでした。

このソフトを使うには、未対応ファイルをMPEGへと変換してからでないと、DPGへ変換できません。この「DPGへ変換してくれるソフト」はほとんどないため、半ば諦めの状態で使うしかなかったのですが、他にもDPGへ変換できるソフトがあったため、紹介しておきます。

ソフトの名前は、「XviD4PSP」です。

Fig.6 XviD4PSP実行画面

最近は携帯メディア用に動画を変換する需要が増えたため、このソフトはてっきりPSP向けだと思っていたのですが、40もある変換フォーマットの39番目にDPGがあったため、このソフトも数少ないDPG変換ソフトの1つになります。
変換フォーマットが多いということは、対応する入力ファイルも多いという訳ですが、リアルプレーヤー用のRMフォーマットまではありませんでした。
試しに。RMファイルを変換したところ、コーデックが見つからないから変換できないという意味のメッセージが出たため、リアルプレーヤーをインストール後、もう一度RMファイルを変換したらできました。
どうやら、パソコン上で再生できるファイルであれば、すべて変換してくれそうですね。
ダウンロードはこちらからどうぞ

ここで紹介したDPG変換ソフトはすべてWindows用です。
Mac用は存在しないのか、まだ見つけられません。


先ほどリアルプレーヤーを紹介しましたが、せっかくなのできちんとバナーを貼っておきます。無料なのに動画の保存もできてしまうほどの高性能プレーヤーなので、Windowsユーザーの方はぜひ使ってみて下さい。
詳しくは下のバナーをクリックして、公式サイトで確認して下さい。

ここでもう1つプレーヤーを紹介します。
プレーヤーの名前は、「GOM PLAYER」といいます。
この GOM PLAYERは、数ある無料プレーヤーの中で一番多くの種類のファイルを再生できるプレーヤーではないかと思います。
私も初めの頃はWindows付属のメディアプレーヤーを使っていたのですが、RMファイルの再生にはリアルプレーヤーが必要でしたし、FLVはフラッシュプレーヤーが必要だったので、結局いくつものプレーヤーをインストールしていました。
「リアルプレーヤーは動画の保存ができる」など、ソフトによって特色はあるかと思いますが、ファイル形式を気にせず再生できることに感動しています。
再生に関してはこのGOM PLAYERを超えるものがまだないため、Windowsユーザーの方はインストールしておくことをオススメします。
インストールすることで多くのコーデックが手に入るため、「XviD4PSP」で変換できるファイル形式も増えることでしょう。
詳しくは下のバナーをクリックして、公式サイトで確認して下さい。

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2. 動画ファイルをマイクロSDカードにコピーする

コピーすること自体はシステムを入れるのと同じです。

Fig.7 MOVIEフォルダーを作ってコピーする

コピーする場所はどこでも良いのですが、分かりやすくするためにシステムと同じルート上(マイクロSDカードの真下)に、「MOVIE」というフォルダー(ディレクトリ)を作りその中に動画ファイル(DPGファイル)をコピーします。(Fig.7)

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3. マイクロSDカードをマジコンにセットする

システムをコピーしたマイクロSDカードを取り外します。

Fig.8 マジコンとMicroSDカード

取り外したマイクロSDカードをマジコンに挿入します。(Fig.8)
市販のDSカートリッジと同様に「カチッ」という所まで挿入すればOKです。
マイクロSDカードを取り外す時も、市販のDSカートリッジと同様に押せば出てきます。

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4. マジコンをDSにセットして電源を入れる

Fig.9 マジコンメニュ−

マジコンをDSのスロット1にセットしたら、ドキドキしながら電源を入れて下さい。通常のオープニングの後、「loading・・・」と出てマジコンのメニューに切り替わります。(Fig.9)


Fig.10 マルチメディアメニュー

メニュー下段左側の「マルチメディア」を選択して下さい。
しばらくすると、マルチメディアのメニュー画面に切り替わります。(Fig.10)
動画再生はメニュー左側最上段の「マイビデオ」を選択します。
マイクロSDカードに作成したフォルダーの一覧が表示されるはずなので「MOVIE」フォルダーを選択します。
コピーした音楽ファイル(DPGファイル)が表示されますでしょうか?
表示されなければやり直して下さい。
表示されればファイルのどれかを選択してみて下さい。
選択した動画ファイルが再生されれば成功です。

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2009/08/15