東芝製 HDD & DVD ビデオレコーダーの
ディスクトレイが動かなくなった
症状
Fig.1 RD-S601
ある日、DVDを出そうとイジェクトボタンを押したが出てこなかった。
うなっている音は聞こえるので、動こうとしていることは分かる。
画面には、ずっと「トレイ開」が表示されている。
試しに閉じてみると、画面表示は「トレイ閉」になりうなり始めるのだが、しばらくすると「トレイ開」の画面表示となる。
原因を探る
100%機械的な原因ではあるのだが、おそらくトレイを動かす機構に不具合があるか、トレイがどこかに引っかかっているのだと思う。
どちらにしても開けてみないと分からない・・・
対策
とにかく開けてみないことには始まらないということでカバーを外してみた。(Fig.2)
Fig.2 カバーを外した
Fig.3 ドライブを外した状態
中央にDVDドライブがあり、その両側にハードディスクドライブがレイアウトされている。
DVDドライブにたどり着くためには、両側のハードディスクドライブを2つとも外す必要がある。
向かって右のハードディスクドライブはネジ3つで固定されており、左のハードディスクドライブはネジ4つで固定されている。
どうして右側のネジが3つなのか、疑問に思いながらネジを外す。
どちらのハードディスクドライブも、周りを見ればネジは簡単に見つかる。
ケーブルがテープ止めされているので、このテープも剥がす。
ハードディスクドライブに繋がっているケーブルのコネクター部分にも何気にテープが貼ってある。このテープに気付かないとなかなかコネクターが外れないので注意しなければならない。
2台のハードディスクドライブを外すと、DVDドライブの横にスペースができるため、DVDドライブを固定してあるネジを外しやすくなる。
DVDドライブは4本のネジで固定されているので、これを外す。
DVDドライブにもケーブルが繋がっているが、コネクターにテープは貼っていないため、特に注意することはないが、コネクターが固めなので、無理しないように外す。
これで3つのドライブを外すことができた。(Fig.3)
Fig.4 切れたベルト
DVDドライブのコネクター面にある2本のネジを外すと、上面カバーを外すことができる。
次に、「ディスク押さえ」の端のネジ4本を外すが、ネジを外しただけでは「ディスク押さえ」は外れない。
よく見ると、2カ所ツメで引っかかっているので、押しながら外す。
「ディスク押さえ」を外すと、ディスクトレイが見える。
ディスクトレイを外す前に気付いたのだが、切れたベルトが顔を出している。
ディスクトレイを外し、原因が「ベルトの破損」であることを確認した。
ここまで明確に原因がはっきりしたので、ベルト交換で修理完了となるはずなのだが、一般家庭にこんなベルトはあるものではない。
Fig.5 ベルトを付け替えた
長さにして88mmだが、普通の輪ゴムだと長すぎて使えない。
ベルトの張りを調整できるような機構ではないので、同じ長さであることが必要である。
たまたま捨てずにまだ残っていたCDドライブがあったので、バラしてベルトを確認したが、このベルトも長くて使えなかった・・・
試したくなかったのだが、テスト用のWindowsマシンにあるDVDドライブをバラしてみると、見事に長さバッチリ!
さっそくベルトを付け替えてみた。(Fig.5)
これで動くかどうか確認するために、ディスクトレイと「ディスク押さえ」を取り付ける。
写真撮影を忘れたので説明しにくいのだが、「ディスク押さえ」を取り付ける際には注意が必要である。
「ディスク押さえ」の裏を見ると、レールのようなものがあるので、このレールにひっかかるようにバネを引きながら取り付けなければならない。
この状態で、DVDドライブとハードディスクドライブのケーブルを接続し、電源を入れて動作チェックをする。変にショートさせないように注意する。
ここでディスクトレイボタンを押すと、ディスクトレイが出てきました。
もちろん確実に閉じることもできました。
あとは、外した逆の手順で取り付ければ修理完了!
まとめ
年末の大掃除で、古いパソコンやプリンター、各種ドライブなど、今年は多くの部品を捨てたばかりなので、ベルトに使えそうな球数が極端に少なく、調達に手間取ってしまいました。
そのため、使えるドライブをバラしたことがとても残念です。
安いDVDドライブを見つけたら購入しようと思いますが、今回の費用は「0円」ということで修理完了とします。
ちなみに、本日1月2日は私の誕生日です・・・
かかった時間 |
3時間(ベルト調達2時間) |
使った工具 |
プラスドライバー |
かかった費用 |
0円(そのうちDVDドライブ購入するので5千円くらいの予定) |
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2011/01/02